石川誠二の診断士日記

中小企業診断士の雑記帳です

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ものづくりIoTと4M管(11) 4Mデータ管理の難しさ

今回は4Mデータ管理の難しさとその対応策について5つの観点で纏めます。 (1)抜け漏れなないこと 4Mデータ管理の難しさは、まず抜け漏れなく項目を書き出すこと、です。ただ作業指示書などには使用する部品、作業手順、使用する機械などを記載してい…

ものづくりIoTと4M管理(10) マスターデータ管理の重要性

今回はものづくりにIoTを導入する際に4Mに関わるマスターデータの管理が重要な理由を説明していきたいと思います。 ひとつ簡単な事例で説明してみましょう。 部品箱にあるネジをカウントするセンサーをもうけ、残りが一定数以下になったら部品倉庫に必…

ものづくりIoTと4M管理(9)マスターデータの データベース化のメリット

前回、マスターデータとモニターデータの中身について説明しました。今回は若干の繰り返しになりますが、マスターデータをデータベース化するメリットに関して説明したいと思います。 マスターデータは、作業者の名簿やら設備の仕様、購入時の記録など、もと…

ものづくりIoTと4M管理(8) 4Mのマスターデータとモニターデータ

ここでは、マスターデータとモニターデータの関係を少し纏めて述べたいと思います。 図の緑の部分は自社を示していて、青い部分はお客様です。緑の部分のセンサというのは製造現場に置かれた各種センサーだと思ってください。 このセンサーで、製造現場で起…

ものづくりIoTと4M管理(7) 4Mのマスターデータとモニターデータ

今回は、実績に関するデータ、いわばモニタして得られるデータに関して説明します。モニタというとカメラによって撮影した動画とかセンサーによって得られた温度とか振動などのデータを連想しがちですが、ここではもう少し広い意味で使います。 例えば作業者…

ものづくりIoTと4M管理(6) 4Mのマスターデータとモニターデータ

さて、4Mでは具体的にどんなデータを管理するのか詳しく見ていきたいと思います。ここまで4Mは「決まり事」と「実績」からなる、と書いてきました。そして計算機の中でそれらを処理して役に立たせる際、すこし工夫しておくと便利になります。 たとえば昨日…

ものづくりIoTと4M管理(5)

今回は4M管理の変更点の管理について考えてみたいと思います。 ここで改めて明示的に書きますが、管理するものは2つに大別されます。一つは「決めごと」で、もう一つは実際に「決めごと」に従って作ったかどうか記録した「実績」です。変更点の管理の仕方…

ものづくりIoTと4M管理(4)

4M管理について説明をしていきたいと思います。 4MとはMan(人)、Materials(材料)、Machine(機械)、Method(方法)だと既に書いてきましたが、それを管理することの意味から纏めていきたいと思います。 特に中小のものづくり企業では、経営者の方とか…

ものづくりIoTと4M管理(3)

前回は「ものづくり」についてこのブログなりの定義をしてみましたが、今回は「IoT」について、私なりに定義してみます。 IoTはモノのインターネット化とか言われていますが、それで意味が分かる人はまずいないでしょう。しばしば使われているので何と…

ものづくりIoTと4M管理(2)

ものづくりIoTと4M管理の話を進めるにあたって、まず「ものづくり」って何なのか、少し考えてみたいと思います。そもそも「ものづくり」の定義が学問的にしっかりされているのか、また定義に関して議論がなされてきたのか浅学な私は存じません。また、こ…