石川誠二の診断士日記

中小企業診断士の雑記帳です

ラグビーワールドカップ雑感

ラグビーが熱いですね。

私はラグビーのプレー経験はありませんが、学生ラグビー華やかな頃に旧国立競技場で観戦して友人たちと楽しんだ記憶があります。まあその後のお酒飲むのが目的でしたが。

 その後何年かしてワールドカップニュージーランドに記録的大敗。っていうかいまだに失点記録ですよね。

 あれで、井の中の蛙を悟って世の中も一気に熱が冷めたというかもう見放したという感じでした。私もその後しばらくラグビーの試合があっても見向きもしませんでした。

 そして4年前、夜中に何気なく見た南アとのW杯戦。前評判をものともせず勝ちにこだわって実際に勝利を手にした彼らに目頭を熱くしました。見放していてごめんなさい、と思ったものです。

 昨今のラグビーの盛り上がりの中には、程度の差はあれ同じような思いをしている方も多いのではないでしょうか。

 

 前置きが長くなりましたが、ブームの中でもマスコミであまり語られていない面から少し書いてみたいと思います。

会場に行く途中、公式の売店が広場などにありますが、それとは別に「しぇんえん しぇんえん」と少し日本語が怪しい方々がスカーフを路上で売っていたりします。

 このスカーフ、対戦チームのカラー、シンボルなどが半々にプリントされています。例えば昨日27日の準決勝の試合は、ウエールズ南アフリカですが、ウエールズの赤と南アフリカの緑が半々でそれぞれ国名などが描かれています。良いお土産になるので、ちょっと胡散臭いと思いつつ私も買い求めました。売れ行きも中々のようです。何せスタジアムに向かう道は人が溢れかえっていて、お祭り気分で財布の紐も緩んでます。

 改めて考えてみると、これって作るの大変ですよね。予選ならいざ知らず、決勝トーナメントの対戦相手が決まるのは1週間前。中5日か中6日です。

 各チームの半分づつのデザインは予め決めているとして、組み合わせて全体のデザインを決めてプリント、袋詰めにして会場まで運搬。具体的な手間や工程は良く分かりませんが、結構タイトなスケジュールでしょう。

 でも、お金を儲けるというモチベーションがあれば少々日程がきつくても頑張る。会場近辺でそうした商品を売っている方々の背後にプリントを引き受けた中小企業の方々の頑張りも透けて見えてなんだか刺激を受けました。

 それに引き換え、公式グッズの準備は頂けません。日本代表の試合などで会場を埋め尽くす赤白のジャージは公式ショップは言うに及ばず全国の店頭でとうに姿を消し、アマゾンなどのオンラインショップでプレミアがついて売買されています。定価は1万4千円くらいですが、今現在、2倍半くらいの値がついています。需給見通しを誤ってしまったのは仕方ありませんが、大会期間が1か月以上あるのに補充なしのようです。

 ちょっと「しぇんえん、しぇんえん」とスカーフを売る彼らのバイタリティを見習ってほしいなと。ちなみに3位決定戦は中4日。彼らの作業は今頃どこまで進んでいるのでしょうか。

 

 別の機会にチケットをめぐる雑感も書いてみたいと思います。