統計を活用しよう フッ酸の貿易統計を例として
クライアントのお手伝いをするとき、市場規模を把握してきたいときってありますよね。検索エンジンでいろいろなニュースリリースを探してもなかなかフィットしなかったり、市場レポートが販売されていてもちょっとお高くて手が出ない、そんなことがあると思います。
そういうとき、行政が公表している各種統計を活用するのもよいと思います。
私も勉強を兼ねて、いろいろ統計データにアクセスしてみたいと思います。
今日は、貿易統計。最近、話題となっているフッ酸の国別輸出量のデータにアクセスしてみます。
貿易統計を利用するになまず、品目コードを調べなければなりません。
これは税関のHPの輸出統計品目標に行けば分かります。
輸出統計品目表(2019年4月版) : 税関 Japan Customs
ここでフッ酸は、ってなかなか見つかりません。検索エンジンでもあればいいのになと思いつつ、第6部 化学工業の生産品の第28類の品目表を見ると、あった、
2811.11000 フッ化水素
上6桁は国際的に取り決め、下3桁は国内で運用しているようですが下3桁は枝番ありませんでした。
このコードを使って今度は財務省のHPの貿易統計の普通統計のところに行きます。
普通貿易統計(検索ページ) : 財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan
ここで国別品別表を選ぶと、月ごと、年ごとを選択したり、期間を選択すと共に品目コードを入力します。今回は1年ごとのデータをダウンロードしました。csvでダウンロードできます。1年ごとに検索やり直さなきゃいけないみたいでちょっと面倒。うまいやりかたあるのかな。
ダウンロードしたデータを見ると第1数量、第2数量とあります。例えば船の場合は隻、トンと2種類の数値で表示しているようです。1種類の場合は第2数量に表示されるとのこと。単位のKGはキログラムです。ここら辺、よくある質問、に解説があります。金額の単位は1000円。
ダウンロードしたデータをエクセルに張り付ければ完成です。ここでは重量でグラフを作ってみました。大量購入したりすれば当然金額は変わりますからね。
出来たグラフがこんな感じです。
ほとんどが韓国向けですね。2017年から輸出量が確かに増えています。
ただ注意したいのは、フッ化水素の純度とか用途とかの細かな分類はされていませんでした。そういうことも自分の手でやってみるとよくわかります。
もちろん,必要な品目コードを変えれば別のデータがダウンロードできますので、皆様も是非活用してみては。ただより安いものはない。
つぎは餃子の消費量とか調べてみようかな。